なんていうか。

ふっと我に返ると、連日なにやってんだろうと思わないでもないですが（笑）
つか、めちゃ王道つか、テンプレネタですよね・・・とも思いつつ。

またまた続き、いきまーす！

眠れないまま、夜が明ける。
男はずっと主人公を抱きしめたままだった。
煌々とした明かりだけでなく、朝日にも照らされる自分の身体。今は毛布をかけられているとはいえ、
傷の残る身体を、男に散々に指で、舌で、触れられた。
やがて、男が起き上がる。行きたくないけれど、どうしても抜けられない仕事があるからと。
ここにいるように。そう言い、男が出社していった。

夜抱かれている間、男は主人公に甘い言葉を吐き続けた。
だが、男のそれは、単なるベッドだけの睦言だろう。
男が多く抱いてきただろう女たちのなかで、一番劣るだろう自分に、あの見目麗しい男が本気であんな
ことを思っているなんて信じるほうがばかだ。
ただ、雑事を片付けてくれる主人公を手放したくないだけ。だから虚偽の言葉で絡め取ろうとしただけだ。

仕事が終われば、男はここに戻ってくる。そしてきっと口先だけで、主人公を丸めこもうとするだろう。
そしてまた、なにもなかったように日々を繰り返すのだろう。
主人公はハウスキーパーのままで、男は外で女を抱いて。

もう限界だった。
衝動的に荷物をまとめ、男の家を飛び出した。
だが、家には帰れない。思いつめたまま、主人公が向かったのは、訪れたことのある、男の祖母の元だった。

「匿ってください」
そう頭を下げた主人公に、男の祖母は理由を聞く。主人公の言い分を聞いた男の祖母は、男に知られないように、主人公を家に預かることに同意する。
主人公の両親には、気分転換をしたいからと、探さないでほしいと告げて、男の祖母と主人公の二人の生活が始まった。
日々過ごしているうちに心も落ち着いてきたころ、身体の不調に気づく。
・・・妊娠していた。





・・・主人公が姿を消して、半年以上。
男の生活はすさんでいた。

男は高校のときから主人公のことが好きだった。
だが、自分のような男を主人公のような真面目なタイプが好むとは思わなかった。現に、同じクラスになっても、主人公は男の存在など、少しも気にもとめないように、同じ教室で、静かに過ごしていた。
一度だけ、足を踏み外した主人公を、男が助けたことがある。そのときだけ、主人公は男の存在を認めてくれた。だけど、次の日にはもういつものように、主人公にとっての男はただの空気のようなものだった。
卒業しても男は主人公のことを忘れることができず、定期的に人と金を使い、様子を確認していた。
誰ともつきあわず、小さな世界で過ごしている主人公に安堵する日々。自分のものにならないのはわかっていても、他の誰かのものにもなってほしくない男のエゴがあった。
主人公が働く家族の工場の危機も、すぐに男の耳に入った。友人であり部下の男に様子を見張らせ、偶然を装って、主人公と４年ぶりの再会を果たした。
会ってしまえば、少しでも男の存在を認識してほしいという願望が沸き起こり、今の状況を利用して、主人公との同居に成功した。

主人公との生活は男にとって、幸福そのものだった。
男にとって、主人公は聖域だった。汚してはならないもの。だから、自分の欲を知られないように、他で処理していた。
一生触れなくてもいい。だが、男は主人公を手放すつもりはなく、主人公に知られないまま、婚姻届も出した。（注：犯罪です。こういうところも最低男）

だが、幸福な日々だったのに、いつしか主人公の表情に陰りが出だした頃。昔相手をした女が家にきていた。
妊娠したというが、男が相手をしたのはもっと前のこと。ただ、女は相手に逃げられたくやしさから、関係のあった男たちに突撃していた。
二度と来るなと脅しをかけ、陰鬱になりながらも、主人公の前では普段通り過ごそうとするが、主人公がでていくという。
そんな主人公を引きとめていると、感情がたかぶり、抑えていた衝動があふれた。
侵してはならない聖域だった主人公を、男は自分の元へ堕とした。








なんかぐるぐる目が回ってて、やばそうなのでここまで。
疲れてるかもなんで、もう休みます。
次でラストかな。明日頑張る！